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世界が認めるジャパンキャビアに訪問取材! ハサップログ導入の決め手は…?【後編】

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taka

ジャパンキャビア坂元社長インタビュー【後編】


群を抜く清潔なジャパンキャビアの食品加工生産場、今後の目標は…

IoTを駆使したジャパンキャビアの加工生産工場には「床からも菌が検出されないほど」とのこと。徹底的に清潔さを追及される姿勢は…これまで数多くの食品加工生産工場を見た中でも群を抜くキレイさでした。

高級食材のキャビアの生産が、いかに無菌状態を維持するかが本当に重要なんだと伝わってきました。数あるHACCPアプリからハサップログを導入していただき、DX化が更に加速するジャパンキャビア。そして【後編】では、ハサップログ導入による今後の展望を伺います。(取材=ハサップログ開発担当・末吉健悟)

(前編はこちらから) (中編はこちらから)

ハサップログ導入に代表されるDX化の推進で社員1人あたりの売上1億円を


―この度のハサップログ導入など会社全体にDX化を進めるにあたり、内部からは反対意見も起こりやすいかと思われます。企業のトップとして、どのようにDK化、新規ツールの導入を説得されましたか?

坂元社長 新たなシステムやツールの導入は、皆さん苦労されるところだと思います。幸いジャパンキャビアでは2016年にこの本社屋兼加工生産工場を建設した時に、会社のシステムごと刷新しました。独自のセールスフォースを入れて、生産管理から全てシステム化して、移転した瞬間からやる、と。これに関してはある程度トップが強引にやるしかない、と私は思っています。

もちろん、全く知らないシステムに全従業員がログインして業務がスタートしましたので、混乱はありました。その混乱を、会社としてどのレベルまで許容出来るのかを判断することがトップの役目だと思います。会社としての出血に対して、どのタイミングでどこを止血し、そして止血後の成長予測などをトップが決断することだと思います。結果として、今の人数で売上を回せています。

このハサップログ導入にあたり、本当にやりやすいこともあり、従業員に説明して「やりますよ!」と、社長としての決断を伝えました。導入に必要なことは全力でサポートするから、とりあえずやりましょう、と。従業員全員から意見を聞き始めたら、一般的に「やれない理由を並べる」ことが多いです。その「やれない理由」を一つ一つ消す作業よりも、やらせてみてから出来ない理由をどこにあるかを潰していけば、いつの間にかハサップログも定着します。

やり方は多々あるでしょうが、私はこのスタイルですね。ジャパンキャビアの当面の目標は「社員1人で1億円の売上」を狙っています。そのためにも適材適所のDX化は重要ですから。

担当が誰であっても同じクォリティを! 難しい品質維持をハサップログで

―ジャパンキャビアの衛生管理の目指すところ、ハサップログを導入することの狙いや未来図を教えてください。

坂元社長 世界に通用するキャビア作りに向けて、品質を維持していくのは難しいじゃないですか。どうしても効率化の名目のもとに簡略化してしまったりとなりがちですが、そうさせないように、工場が完成してから4、5年ほどは自分が工場に入り、自分で管理していました。私の代役が成長するまでは、自分が管理すると。最近では逆に私が「もう少しこの部分を効率化したら?」と言うと、「それでは品質や衛生が保てません」と返されることもあります(笑)。

今後の展望は、誰か1人が頑張ってやる品質管理や衛生管理ではなく、皆でやることが理想ですね。意識しなくても皆がやる、その部分はジャパンキャビアでは出来つつあります。HACCP、衛生管理の面も、もっとデジタル化、見える化していくことが普通になることで、「自分は衛生管理をしていないつもりでもやれている」を目指して行きたいです。

ようやくハサップログを使い始める体制を迎えました。ここからハサップログに対する現場からの要求も始まると思いますし、同じ方向を見ながらお互いに出来るようにして行きたいと考えています。ハサップログに対して、ジャパンキャビアが「一番口うるさい会社」になるかもしれませんね(笑)。

(ジャパンキャビアの「公式サイト」はこちらから)

坂元社長の純真なキャビアへの想い…HACCP管理で伴走を


いざ、訪問取材へ。9月11日、那覇空港を飛び立ち宮崎空港に降り立ったのは夕方6時―。綺麗な夕焼けに、道にはヤシの木の仲間ワシントニアパームが幻想的なシルエットを醸し出していた。地元沖縄を彷彿とさせるなんとも落ち着く雰囲気。そのままジャパンキャビア様ご担当者様おすすめの「焼鳥やたがらす」へ。このお店、ジャパンキャビア様の「J.CAVIAR ウォッカ」を揃えているとのこと。

おまけにこのウォッカ、9月1日より日本航空のファーストクラスラウンジでキャビアとともに提供が始まったとのこと。さらに旗艦路線であるニューヨーク~羽田便のJALファーストクラスに国産キャビアとして初採用されたとのこと。これまでは海外発便での機内食材は現地食材が採用されており、日本国産食材が採用されたのはなんと初めてとのことだそうです!

お店のご配慮もあり、早速「1983 J.CAVIAR」をご馳走になりました。それも瓶ごと。人生で数えるほどしか食べていませんが、それまでの塩辛く、プチプチしたキャビアのイメージを完全に覆されました。口に入れた瞬間にとろけ、それから魚本来の旨味が口いっぱいに広がるような。お店の焼き鳥に乗せるのも良し、ウズラ卵にも相性抜群で、「食べる」よりも「初体験」と表現した方が適しているような全く新しい感覚でした。

さて、一夜明けて坂元社長の取材に。非常に落ち着いた雰囲気を纏われている方だな、との印象でしたが、インタビューが進むうちに、「日本独自のキャビアを世界に広めたい」との、語弊を承知で表現すると「純真」な熱量を感じました。その中にある深い洞察力と、時には自ら現場に入り背中を見せて指導していく牽引力まで。

当社松幸産業を創業した私の父は「人は変えられないから、自らやって背中を見せるしかない」と、ことあるごとに口にします。勝手ながら、インタビューのなかで坂元社長と父の共通点を感じながら、創業者とはどうあるべきなのかが、少しではありますが垣間見えた気がします。

そのような方に数あるHACCPアプリの中から、私が開発したハサップログを選んでいただいたことがとても嬉しく思うと同時に、ジャパンキャビア様の「日本独自のキャビアを世界に広める」という壮大な目標に、HACCP管理という面で伴走させていただけたらと、強く感じる宮崎訪問でした。(ハサップログ開発担当・末吉健悟)

この記事を書いたライター

taka

taka

佐藤 貴洋(sato takahiro)。1973年横浜市生まれ。慶應義塾大学環境情報学部中退後、イタリア国立ペルージャ外国人大学留学。日刊スポーツ現地イタリア特派員として元日本代表MF中村俊輔のRegginaでの3年間を毎日取材。同時にLivedoorにてイタリア最大スポーツ新聞La Gazeetta dello Sportの翻訳記事を配信。2007年に日本帰国後は日刊スポーツ広島総局記者としてJリーグ、プロ野球、高校スポーツを担当。その後、広告代理店で各種大学・企業の広報誌などを、Webサイト制作会社でWebディレクター、Web広告運用などを経て2022年独立。趣味はフットサル、総合格闘技ジムROOTS。

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